今日は円形脱毛症についてのお話です。
年齢とともに薄くなってという方必見です!!
まずはその症状について少し・・・、
正常に成長していた毛髪の一部が、何らかの原因で突然抜け落ちてしまう現象が脱毛症です。
中でもある範囲に限局性の脱毛を来すものを円形脱毛症と呼ばれています。
円形脱毛症は米国の統計では人口の0.1~0.2%程に認められると言われいて、
日本でも皮膚科外来患者の中では3~5%の頻度で、決して少なくはありません。
また、びまん性脱毛症はどことなく全体に脱毛が進行してくるもので、感染症、膠原病、栄養障害、内分泌疾患などは
いくつかの基礎疾患が知られていて注意が必要です。さらに、壮年性脱毛症(男性型脱毛、若禿といわれるもの)は
男性ホルモンの影響で毛の性質が変化により次第に頭髪が薄くなっていくもので円形脱毛症と性質の異なる脱毛症です。
円形脱毛症は次に分類されます:
- 円形の脱毛班をみるものは通常型といわれていて最も多い型で、それには単発性と多発性とがあります。
- 頭髪の生え際に帯状に出現する蛇行型。
- 頭髪が全体に抜け落ちる全頭型。
- 頭髪だけでなく全身の毛髪が脱落する全身型。
- 原因にアトピー素因を持って起こすアトピー型。
円形脱毛症の発症年齢はどの年齢にもみられていますが、実は小児の発症も多くみられています。
円形脱毛症で皮膚科を受診した時の年齢分布では、20~30歳台が最も多く、次いで10歳以下が多いのが
注目されています。男女比は1対1.18と女性にやや多い傾向がみられています。
実際、当院でも女性患者様からのご相談が多いです。
原因としては未だ明らかではありません。感染症、ストレスなどの精神神経障害、内分泌異常などの様々な説はあります。
遺伝的素因に対して、自己免疫的機序が関与して発症するとの考え方がいちばん有力な説と考えられています。
症状や程度にもよりますが、まったく治療が困難という分けではありません。物理量や投薬治療においては、
ステロイド剤や免疫抑制剤にて治療を試みれます。ただ副作用への懸念はしたものですね。
当院では患部周辺へお灸での治療を行います。まずは周辺の血流改善を促し、毛根を刺激、新しく生え変わる準備を
整えます。個人差はありますが、早ければ数回の治療で産毛が生えてきた方もおられます。
治したいでも薬はちょっとという方是非一度ご相談ください。