人間は約60兆個もの細胞から成り立っているといわれています。
60兆個の細胞を毎日動かすにはエネルギーが必要です。
その発生源になっているのが、ミトコンドリアという小器官で、1つの細胞の中に数百個から数千個もいて、
呼吸で取り入れた酸素を使い、食事から摂取した栄養素を分解しながら科学エネルギーを生産しています。
そしてそのエネルギーが熱や電流に変換されて筋肉の収縮や神経活動、物資の合成や分解
などに使われます。ミトコンドリアが機能不全に陥ると活性酸素が大量発生して、免疫病を引き起こします。
逆にミトコンドリアが細胞内で正常に呼吸する事ができていると生体電流の安定供給につながり、
新陳代謝が活発に行われていつまでも若々しい細胞を保つことができます。
人間の体に流れている電気のことを「生体電流」を言います。脳に届く情報伝達も、脳が筋肉に出す命令も、
この生体電流の電気信号によって行われているものです。
私たちが生きていく上で電気が欠かすことができないものだとご存じでしたか?
私たちの体内には電流が流れています。自分自身では感知できない程の微弱なものですが、
これが自律神経を整えたり、内臓の働きを調整したりと、私たちが生きていくための重要な役割を担っています。
電気はどこで、どのようにして生まれるのか?電気が弱まったらどうなるのか?
常に電気が流れている私たちの体。心臓の動きを心電図で見ることができるのも、心臓の筋肉の収縮や弛緩が
電気信号で引き起こされているからです。また、目で見たものを脳に伝え、脳から手や足の筋肉に指示を出すのも
電気の役目です。見た映像が電気信号となって視神経に伝わり、脳で処理された後に物をつかむという信号が
腕の筋肉に送られ、物をつかんだ感触が手から脳に伝わります。
脳の伝達ルートは100kmといわれていて、脳を構成する神経細胞は電気信号発して情報をやりとりしています。
ひとつの神経細胞からは長い軸索と樹木の枝のように複雑に分岐した樹状突起が伸びていて、神経細胞どうしが
繋がり合いながら複雑なネットワークを形成しています。軸索樹状突起をすべて繋げると100万kmもの長さになると言われて
います。
身近に電気を感じられるのがスマホなどの液晶タッチパネルです。これを動かす事ができるのも
体内の微量な電流をタッチパネルが感知するからです。タッチパネルの表面はわずかな静電気で覆われていて、
私たちが指で触れると、その静電気を指が吸い取ります。すると、センサーはどこの静電気が吸い取られたかを
読み取って、操作が行われるのです。電流を通さない、爪や、手袋をした手では操作できないのはそのためです。
健康な状態の体はこの生体電流が滞ることなく流れていて、細胞同士の新陳代謝が活発に行われています。
しかしこれがスムーズに流れなくなると体調不良になったり、病気を治癒する力が衰えたり・・・。
これには体内の水が大きく関与しています。この続きはまた次回にお話させて頂きます。