ツボ治療の歴史
ツボ治療の歴史は古く鍼灸の知識は6世紀頃、朝鮮半島から日本に伝えられたといわれていて、
平安時代までは灸治療が中心で鍼は主として外科的な処置を行う際に用いられていたようで、
平安時代の貴族の日記には灸治療のことがしばしば書かれていて、戦国時代の武将たちもお灸を
すえて戦に赴いた記述がされています。
また有名な『徒然草』や『奥の細 道』でも養生の一環として足の三里のお灸が紹介されています。
この頃はお灸の治療が盛んだったのですが、室町時代後期になると、鍼が盛んになります。
特にツボ(経穴)と経脈に関する研究は盛んだったようで、江戸初期には経穴に関する
学術的な研究書が数多く編纂されています。
また将軍綱吉がその庇護のもとで盲人に対する鍼灸の教育制度も確立させていきます。
日本鍼灸の特徴である管鍼法(鍼を管に挿入した状態で刺入する方法)が編み出されたのも
この時期で、この方法は、初心者でも痛みを与えずに刺入しやすく、 現在でも広く用いられています。
ツボとは?
私たちの体に無数に存在するというツボは、東洋医学では「経穴(けいけつ)」と呼ばれ、
五臓(肝・心・脾・肺・腎)六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)の異常「気・血・津液」が
滞るところとして、鍼、お灸、マッサージを行うための場所と考えられています。
また、「気」と「血」が循環する通り道を「経絡(けいらく)」と言い、経穴はその経路の上にあると考えられています。
経穴を刺激することによって気と血の循環を良くし未病状態の体を正常な状態に戻してくれます。
「病気」という文字を見ればお分かりの通り、「気が病む」ことで病気になってしまうのです。
ツボ治療
ツボ治療には、人間本来の持っている「自然治癒力」を高め、弱っている部分を回復させる効果があります。
その代表的な治療法が鍼灸になります。鍼灸でつぼを刺激することで、気と血の流れを調整、
「自然治癒力」を高めて治すことができます。病気や症状を良くするばかりでなく、
継続することで体質の改善、病気にかかりにくい身体作り、予防医学として注目を浴びています。
当院でも積極的に鍼灸治療を勧めています。そのイメージから、“痛いのでは?”と思われる方が
多いようですが、鍼治療を経験された多くの方が「想像していたより痛くなかった」、
「もっと早く来院すればよかった」と言われます。
鍼は非常に細いものを使用しますので、注射のような痛みはありません。
お灸は基本的に台座のあるお灸を使用しています。跡はつきません。症状により直灸も行います。
効果もすばらしいものがあります。初心者の方でも安心して受けて頂けるようになっています。
当院へのアクセスは下記の地図をご参照に: