何かの自覚症状を訴える人が人口の1000人当たりで何人いるかを割り出した
物を有訴者率といいます。令和元年の調査によると、
男女の100近い数字の方が腰痛をかかえていることが判明!!
もはやそれは国民病と言ってもいいものに・・・、
ちなみに慢性的な腰痛症状のうち、8割以上が原因が特定できない腰痛いわゆる
「非特異的腰痛」に分類されるとのこと。
運動不足や肥満による腰への負担、心理的な要因による腰痛、
ギックリ腰などがこれにあたります。
ここで問題になるのは残り2割を占める「特異的腰痛」に分類される症状です。
なぜならこちらは放っておくと深刻な状況を引き起こす可能性が高いからです。
・特異的腰痛の主な病名として:
・椎間板ハルニア
・腰椎変性スベリ症
・脊柱管狭窄症
・梨状筋症候群
上記がその代表傷病名になります。
・椎間板ヘルニアとは、日常生活での前屈動作の繰り返しなどで
腰椎の椎体の繊維倫に亀裂が入り、中央にある髄核が飛び出して
背中を走る神経根を圧迫してしまう病気です。
約8割は痛み止めや局所麻酔などで緩和しながらヘルニアが吸収
されるのを待つ保存療法を用いる方が多いです。(2~3ケ月程度で回復へ)
(手術は足に麻痺や排泄行動に関わる神経が圧迫されている場合などに有用)
回復運動として前かがみを止め、腰を反らせる運きが有効と言われています。
・腰椎変性スベリ症とは、椎間板や背骨を繋ぐ椎間関節が
加齢によって変形して、背骨が前にズレてしまい、
脊柱管という神経の通り道が狭くなり骨や靭帯、椎間板などが
神経を圧迫され痛みが生じます。
治療は鎮痛薬やビタミン剤投与で経過観察になります。
・脊柱管狭窄症とは脊柱管が狭くなる原因はさまざまですが、脊柱管の靭帯が
厚くなって後方から圧迫されるほか、骨や椎間板が出っ張って前方から
圧迫されたり、椎間関節自体が厚くなることなどがあり、
いずれも痛みやしびれが生じます。
原因としては加齢で骨や靭帯が変形して起こることが多く、
60代から増加傾向へ。腰を反らす動作で脊柱管が狭くなり、
猫背姿勢で腰が楽になります。神経の圧迫がひどく脚腰の力が弱くなったり
排泄に障害が出た時が考え時。体を丸める体操、
両膝を抱えるように体を丸める習慣を付ける。
・梨状筋症候群とは坐骨神経には脛骨神経と腓骨神経があり、その2つの神経が
梨状筋内部や上部を通る異常状態を破格と言い、痛みやしびれを引き起こします
消炎鎮痛剤や筋弛緩剤、ストレッチなどの保存療法がメインになります。
いずれも痛み症状の診断は専門機関で行いますので、気になる方は一度診て頂く
のもいいかもしれません。
当院へのアクセスはこちらをご参照ください。
住所〒653-0812
兵庫県神戸市長田区長田町1-3-1-123 サンドール長田南館1F
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