みなさんは共振という言葉をご存じでしょうか?
音、光、電気、などは空気中を波のように振動しながら、ある場所からある場所へと到達しています。
この波が私たちの耳に届けば音として聴こえ、目に届けば光や色として見る事が出来ます。
振動の細かさで音の高さや光の色が変わるのですが、音、電気、光などの振動は、緩やかな揺れから極めて細かく
揺れるものまで大きな幅があり、この振動の細かさは「周波数(Hz)」という単位で表されています。
具体的には、1秒間に揺れ1往復が何回起きるかで表されていて、例えば、1秒間に100回だと100Hzになります。
一般的に音の揺れは緩やかで、人の耳に聞こえるのは敏感な子供でも2万Hz程度までです。
それよりも高周波になると、コウモリやイルカなどの一部の動物にしか聞こえない超音波になります。
電磁波や光等は音よりもはるかに高い周波数を出していて、人間の気管では感知できない電波の世界ですが、
私たちの生活を便利にする様々な機械に用いられています。
ある子供がブランコに乗っています。子供はもっとブランコを揺らしたいと思っていますが、
どうしたらいいかわからないでいると、後ろに立っている大人が、大きく動くようにと、ブランコが手前に来た時に、
背中を押してあげます。すると、ブランコはより大きく揺れるようになります。後ろから押してあげることで共振したのです。
この例のポイントは背中を押すタイミング(周期)にあります。適切なタイミングすなわちブランコが
これから前に行こうとする時に押すことで、より大きく揺れるようになり、もし違うタイミングで押しても、
ブランコは揺れるどころか、揺れの勢いを弱めてしまう事になります。揺れるブランコのように、
すべての物はある刺激を与えると、その物がもつ固有のタイミングで振動をはじめます。
この揺れ方を「固有振動数」をいい、それに一致する刺激を加えていく事でさらに大きく揺れるようになります。
固有振動数は人間の身体にも存在します。そして、その振動数に一致する刺激を加えることで共振させることができます。
ただし、サイズや構成要素によって固有振動数は異なっており、例えば、骨のパーツ1つをとっても、
固有振動数はそれぞれ違うという研究結果が出ています。
私たちの体内の3/2を占める水分を共振させる働きは今後の健康作りに非常に大きなものと期待されており、
これからの健康作りのみでなく美容面などの分野でも研究が発展していくと考えられています。