本日は知っているようで意外と知らない鍼灸治療、そしてその効果についてご紹介させて頂きます。
西洋医学が、病気の原因である細菌やウィルスの根絶・患部を回復させることに主眼を置いている一方、
東洋医学は「身体の免疫力を高める」ことを主眼におき、副作用が少なく、また原因がはっきりしない症状や慢性的な
症状に効果的とされ、東洋医学を治療に取り入れる医療機関も年々増えてきています。
鍼灸といえば「頭痛、肩こりに効く」「東洋医学」というイメージにとどまる方が多いのではないでしょうか?
鍼灸治療は、身体の特定の点を刺激するために専用の鍼や灸を用いた治療法で、当院では管鍼法という、
細い鍼と管を組み合わせた鍼治療をしていて、髪の毛程度の細さなので、刺したときの痛みはほとんどありません。
またその都度使い捨て鍼を使用しており衛生面においても安心して治療をうけて頂けます。
鍼灸治療(東洋医学)では病気を体全体のバランスが崩れていることから症状が生まれ、
そのバランスを自然治癒力により戻すことができれば病気が治る、という考え方をしています。
基本的な考え方として「気・血・水」のバランスが保たれている状態が健康状態であり、気・血・水のバランスの崩れ方によって
治療法が定められていて、2000以上のツボを症状に応じて使い分けています。
主に下記のような作用が働くことで、効果がでるのではないかと考えれられています。
♢生体機能調整作用・・・組織や期間の機能を回復させる作用が、症状により異なる働き方で起こることがわかっています。
・疼痛やけいれんなど→鎮静作用により、機能が異常に高まっている状態を抑える働きをする
・痺れ、運動麻痺といった神経や臓器の機能低下→興奮作用により働きを活発にする
♢血行促進作用・・・症状が起きている患部と健康な部分を使い分けることで、下記のような作用が働くと考えられています。
・肩こり、筋肉痛、動脈硬化など→血管を拡張させ、血行を促す働きが起きる
・関節炎などの炎症→患部に集まっている血液を健康な部分に移動させることで、炎症を鎮める作用が起こる
♢免疫力の活性化作用・・・白血球を増やすことで、生体防御機能が高まり、身体全体の免疫機能を活性化させる働きをすると考えられています。 また、血行促進作用、生体機能調整作用によりガンや感染症にかかりにくい体質づくりにも役立つと考えられています。
また、鍼灸療法で有効性がある病気には、次ぎのものがあり世界保健機構(WHO)もさまざまな症状に効果がある事を
実証しています。
- ・神経系疾・・・患神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症
- ・運動器系疾患・・・関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
- ・循環器系疾患・・・心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
- ・呼吸器系疾患・・・気管支炎・喘息
- ・消化器系疾患・・・胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害
- ・内秘系疾患・・・糖尿病・痛風・脚気・貧血
- ・婦人科系疾患・・・更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
- ・眼科系疾患・・・眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
- ・小児科疾患・・・小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・夜尿症・虚弱体質の改善
当院来院の患者様も肩・腰等に代表される表面的な痛み症状から、内面的なストレスや慢性疲労、不定愁訴といわれる症状
での来院患者様が多く、日々その症状改善に向け治療をされています。
皆さんも痛みや悩みを改善する事で心身共に健康に、快適な生活と身体の好循環作りをしてみませんか。