筋膜リリースに関係し、かつ重要なるのが姿勢になります。
気が付いたらあごが二重アゴに。バストが下がり気味で、背中や脇にもたるみがそんな悩みをもっている方が多いと思います。
そんな方は一度、座り姿勢を見直してみましょう。
そもそも人間は丸まろうとする力が強い生き物で、赤ちゃんはくるんと背骨を丸めて生まれて来ますし、
年をとるに従って背中はだんだん丸くなります。この丸まろうとする力にあらがうのが筋肉の力なのですが、
現代人は筋肉が本来の仕事を忘れてしまっているようです。猫背になる理由はとてもシンブルで、楽だからです。
身体は最小限の負荷で安定する時に、最も楽に感じます。座る時にきれいに背筋を伸ばすには腹筋や背筋に力が必要です。
でもちょっと背中を丸めれば、楽で居られます。ただ、楽な姿勢=身体にいい姿勢ではありません。
猫背の時は背骨のたわみと骨周辺の靭帯で体を支え、筋肉はさぼりっぱなしに。
すると血流は滞り、凝りや痛みが起こります。さぼる筋肉の上には脂肪が溜まります。さらに、筋肉が弱ってのびるにつれて皮膚が
引き伸ばされてたるみ、シワが深くなります。上半身の猫背姿勢の改善には肘を肩より上げるバンザイ体操や猫伸び体操、
反対に伸びて力を失っている僧帽筋繊維は平泳ぎ体操などで背中側も合わせて行うと効果が出やすいです。
下半身においては、骨盤の姿勢が重要になります。骨盤が前傾に倒れるのが前傾タイプ後ろ側に倒れるのが後傾タイプ。
いずれも、骨盤を支える前後のバランスが崩れた状態で、お腹が前に突き出したり、お尻が垂れる要因となります。
また、骨盤の歪みは脚にも伝わります。骨盤前傾タイプの人は前傾した骨盤についた太ももの骨が内側に捻じれ、X脚になりやすいです。
反対に骨盤後傾タイプの人は、大腿骨が骨盤に対して外開きにつき、その結果、O脚になりやすいのです。
お尻のラインや脚のゆがみが気になっている人は、骨盤のチェックをしてみましょう。かかととお尻を壁につけて立ったとき
壁と腰のすき間にすとんと手が入る人は、腰が大きく反っているいわゆる前傾タイプの証拠です。
このタイプは腰まわりの筋肉が凝り、反対にお腹の筋肉が緩んで力を失ってしまいます。お腹に贅肉がつきやすいのが特徴です。
腰の後ろ側に手が入らないくらいすき間が狭いときは、骨盤が後傾して腰が丸まっている証拠です。太ももの裏にある
ハムストリングスという筋肉が常に短く縮みパンパンに張っています。深層筋の一つで、股関節を曲げ伸ばしする腸腰筋は伸びて
ゆるんでいます。その結果下腹がぽこっとしがちでお尻には力が入らずのっぺりと広がり、もも裏にも贅肉がつきやすくなります。
妊婦さんや太り気味の人はこのタイプの人が多いようです。前傾タイプの方には腰伸ばしストレッチや空中自転車こぎを、
後傾タイプの人はももあげ体操やひざ伸ばし体操を行うことで骨盤を正しい位置にリセットしやすくなります。
特に入浴後の身体が温まった時がお薦めですよ。